大量データ処理を実現するシステムの開発パートナーとして 2700万台のスマートメーターを管理するMDMS

NTTデータ

電力やエネルギーの安定供給を使命とする東京電力グループ。業務の効率化と顧客サービス向上のために進める取り組みの一つが、営業エリア内の全利用者へのスマートメーターの設置です。
スマートメーターとは、使用電力量を確認する検針業務の自動化や、電気使用状況の見える化を可能にする電力メーターのこと。計画では、2020年までに約2700万台が設置されます。
NTTデータはこの大規模なシステムの要となる運用管理システム「MDMS(メーターデータマネジメントシステム)」の開発パートナーに選定され、2013年5月にプロジェクトをスタートしました。

開発を支えたNTTデータのプロジェクトマネジメント

従来の電力メーターでは、電気料金を確定するために検針員がすべての利用者宅を訪問し、電気使用量を確認する必要があります。近年はオートロックのマンションや敷地への出入りに対するセキュリティが強化された戸建住宅が増加し、検診業務の負担が大きくなっていました。また入転居時や契約容量の変更時にはお客様の立ち会いが必要になるなど、効率化だけでなく顧客満足度の観点からも課題となっていた。
こうした背景から、遠隔での自動検針などを可能にするスマートメーターの設置が検討され、そのシステムの運用管理を担うMDMSの開発も2013年5月にスタートしました。
MDMSはスマートメーターの検針データを収集する通信システムと、電気料金を計算する営業料金システム等の間に位置し、複数のシステムと緊密に連携してスマートメーターシステムを構成しています。
MDMS自体の機能は大きく3つ。1つめは、検針値を蓄積して常に利用できるようにするMDM(メーターデータマネジメント)機能。2つめは、設備情報を管理するMAM(メーターアセットマネジメント)機能。そして3つめが、ネットワークを管理するNM(ネットワークマネジメント)機能です。
複数のシステムの確実な連携を確保し、上記3つの機能をもってスマートメーターシステムを効率的・安定的に運用管理する能力を実現すること。このシステムの開発においては、NTTデータが培ってきた、システム横断的なプロジェクトマネジメント力に大きな期待がかけられていました。

業務効率化の実績、社会貢献と海外展開への期待

すべてのスマートメーターはインターネットに接続され、電気使用量などのデータを送受信しています。MDMSはその膨大な量のデータを適切に処理し、さらに電力小売全面自由化に対応するため「30分ごとの検針値を60分以内に小売電気事業者へ提供する」という、量的・時間的な要件に応えることが求められました。
2015年2月にはスマートメーターシステムを活用したサービスの提供が始まり、これにともなってMDMSも稼働を開始しました。以降、スマートメーターの設置が進められ、2017年9月時点で1300万台以上が運用されています。
スマートメーターへの切替が進むにつれて従来の課題は解決に向かっています。電気利用状況の可視化サービスや、電気の使用実態に応じた多様な料金プランの設定が可能になり、利便性も高まりました。その基盤には、NTTデータが手がけたMDMSの順調な運用があるのです。

スマートメーターシステムは、IoTの先進的な実例の一つです。その規模の大きさと高速性は、世界でも類を見ないものと言えるでしょう。
今後はスマートメーターを通じて集められたデータの活用や、東南アジアなど海外への展開も見込まれ、MDMSの役割はさらに重要なものとなりそうです。
データの活用により、社会に貢献しながらビジネスを拡大する東京電力パワーグリッド。そのパートナーとして、NTTデータの社会インフラ領域での豊富な実績や海外ネットワーク、海外での経験値に期待されています。

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